石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか
2020年11月14日(土)- 2021年2月14日(日)
いってきました!
🗻ちょう個人的評価🗻
・混雑
混んでいますが、会場が広いので誰かとぶつかる、距離が保てないほどではありません。
・作品ボリューム
少し多いですが、衣装とかポスターとかエンターテイメント要素が強い作品が続くので苦痛ではありません。2時間半は見ていただければOKかと。
・説明量
丁度いいです。
しかもその説明を会場でQRコードでDlできます!
・テーマとの整合性
石岡さんのデザインの実感は実際の資料を見ながら十分に体感できました。
個のクリエイティビティをいかに発揮した「石岡瑛子の方法」はデザインのプロセスを示す膨大な資料はありましたが、そちらに対する解説は特になく、自分で資料を見ながら汲み取っていく必要があります。
デザイナー同士ならわかり会える部分があるかもしれませんが、一般人のワタシだとどうやって生み出していっt可まではわかりませんでした。
【テーマ】
1、圧倒的な石岡瑛子デザインの体感
人間の身体の躍動感を根源に宿し、「赤」をキーカラーとし、視覚的なインパクトとエモーションを併せ持つ石岡瑛子の現在進行形のクリエーションを体感できる。
2、展示では、集団制作の中で個のクリエイティビティをいかに発揮するかに賭けた「石岡瑛子の方法」を、デザインのプロセスを示す膨大な資料とともに紹介し、その秘密に迫ります。
・テーマの面白さ
石岡さんのしごとの数々を実際の展示の中で体験できるのは楽しかったです!
ただもっと石岡さんの独自の思考についての解説的なものがもしあったらもっともっと面白かったと思います。
・右脳左脳度
右脳!!観て楽しむ要素満載!
・建物
迷子になります。現代的なすてきなたてもの。
・食事
深川飯。うまーー!!下記参照。深川釜匠
入り口です。
入り口の解説を読んでいて極論『血が、汗が、涙がデザインできるか』という言葉は訳すと「感情がどうデザインできるか’という意味なんだと解釈して、いい言葉だなと改めて思いました。
更にかっこいい言葉は続きます。
『私の中の熱気を、観客にデザインというボキャブラリーでどのように伝えることができるのだろう』
こういう言葉を読みながら数々の作品を観ていると、『言葉だってデザイン(自己表現)なんだ』って逆に思わされました。
今書いているこのブログだって自分のメッセージの一つなんだなって深く改めて感じるきかっかけになりました。
💃目次💃
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1、展示内容と感想。
1 Timeless:時代をデザインする
1960年代(デザインの重要性に注目集まる時代)
「デザインとは社会に対するメッセージである」という言葉から資生堂に入社。
自立した女性像の提示を目指して活動をしていく。
大阪万博ポスターを手掛けたのは彼女だと聞いてびっくりしました!
www.pinterest.jp
そして、資生堂とともに、映像・テキスタイル・装丁などへと活動領域を広げていくが、70年代初頭、文化発信地としてのファッションビル『パルコ』を仕掛ける増田との出会いによって離れようとしていた広告に立ち戻っていく。
パルコのオープンするときの広告のキャッチフレーズが面白いですね!
「さらば故郷 ファッションに国境はない」
「男は明日を見つめる」「女は明日に燃えるのです」
「裸を見るな、裸になれ」
eiko-timeless.com
どれも一貫して挑発的な作品が多いです。
それがすごく魅力的に映るスタイルですよね。
どれも濃いアイデンティティを感じます。
それがこれから日本の消費行動を確立して行くために、どうパルコをファッション業界や社会の位置においていこうかという気概がすごい。
最近の新宿ルミネの広告のキャッチフレーズが女性への鼓舞と挑発がすごくてすてきなんですが、
広告って極めると人の感覚に迫るもになるんですね。
モデル選びも重要なんだなってこんなに感じさせられた展示は初めてです!
特にこの時代のデパートは『舞台』にちかいと感じました。
今は消費行動を通した日本大衆文化の成熟しすぎて似たようなものがありふれた中で、個性を出していくのが難しくなってきているように感じる。相当の個性がないと際立ったマーケットを作ることは難しいと感じてしまう。
まだまだ定義に余白時代、その中で走る石岡瑛子さんのアイデンティティは鮮烈だったんだろうなと思います。
展示会場を流れている石岡さんの言葉で『グラフィックデザインが消滅しない方法は意義を見出し直すこと』とありましたが、出きってしまっていて個性が際立っていないグラフィック界にも感じていたことがあったんではないかと思ったりしながら展示を観ました。
今までに見たことないものを生み出し続ける、すごいことですね。
ちなみに『あゝ原点』という南米の方の📸の広告の意味だけわかりませんでした。
なんの原点?CM動画見てもわからん😂
2 Fearless:出会いをデザインする
1970年マンネリズムを抜けだすために日本を離れ海外に出ていった石岡英子。
そこからの仕事の軌跡をたどる展示でした。
蝶の着物のデザインはとにかくきれいでした!
ドラキュラは赤のデザインのフォルムひだの巻き方がきれいでした。
忠臣蔵のオペラの展示はびっくり(笑)
natalie.mu
説明を読んでいてすごいなと思ったのが、性別や国や人種を超えたゴールについてそれを『個人のアイデンティの提示』だと言う意味に取れる文章があって、すごいことだなと思いました。
すべてを個性があれば凌駕していけるってすごいことですよね、そしてそれを生き方で体現しているんだからかっこいいですよ。
ミシマーア・ライフ・イン・フォー・チャプターズは
三島由紀夫の解釈?とか色々な問題でせっかく海外で作った映画が日本では公開されないというのは残念に感じました。
石岡さんもそれで日本を離れていくことになりますし。
日本ってやっぱ鎖国をしていたからか多様性を持つことに抵抗感が強いですよね、それが大事なものを弾いてしまうことも多々あって、惜しいと感じます。
でも数年立っていまはこうして石岡さんも認められて展示サれているわけですが。
もっと早く認められてほしかった!
www.tjapan.jp
www.youtube.com
バタフライの衣装はとにかくきれいだったなー!
こっから3章までは衣装あ多めで、広告をあまりやらず衣装デザインに傾倒していった理由とかもっと知りたかったな。
アカデミー賞衣装で受賞からのオファーが大きかったのかな?
3 Borderless:未知をデザインする
海外でイメージを共有して活動していくために、大判の鉛筆画を伝え手段として編み出していく石岡瑛子。
『常に全く見たことがないものを作ろうとする自分のようなデザイナーと本当に冒険に乗り出す勇気のある映画監督演出家は世界中にも数えるほどしかいない』
響きましたね。海外ですら革新的な人って少ないものなのかなって。というか自分の濃いアイデンティティとコラボしていける人てそんなにたくさんいないものが世界なのかなって。
だから本当にお互いを高め会える人に出会えたら大事にし続けたいって思いますね!
『私は衣装をやっているのではなく視覚言語を作っているのだ』
『デザインはデザイン言語を使って演技し、実際に演技するパフォーマーとぶつかり合いスパークする』
『革命的であるということは若い人の特権何言われることが多いけれど、年齢を重ねる度にラディカルになる表現者もいると思う。それが私の念願』
シルク・ドゥ・ソレイユの衣装はサーカルの本質である危険さ、『見た目が危険な衣装』を目指していたというのが面白かったですね。
衣装を見ているとやっぱりワクワクする!
アクションのイメージがしっかり衣装になっていて、衣装も一つのアクションになっていると思いました。
www.mot-art-museum.jp
北京オリンピックの衣装は』クリエイターとしての野心は20%も表現できなかった』というように少し他の作品と比べるとらしさがかなり少ないように私は感じました。衣装広がり方とかには石岡さんを感じるんですけど、ほかがそんならしさを見つけられなかったです。
映画 『白雪姫と鏡の女王』 はオレンジのリボンが帯みたいのが日本らしさを感じましたね。おとぎの国の異世界感がある中でその違和感がかっこいいよかったです。
www.fashionsnap.com
総じて彼女の衣装からは強い自立性を感じて
勇気をもらいました!
逆に男性は何を感じるんでしょうね😊💖
衣装もすてきですし。
視覚的にも気持ち的にもとても満足度の高い展示でした!
2、みんなに聞いてみたいこと。
(1)ちなみに『あゝ原点』という南米の方の📸の広告の意味だけわかりませんでした。わかる人いるかな?
(2)石岡瑛子の衣装やポスターのインパクトはどこからくるのか。
(3)石岡瑛子の『血』『汗』『涙』とはなんであったか。
3、帰りは深川飯!
帰りは深川釜匠さんの美味しい深川丼を食べて帰りました。
ちょーうまい!
●Let’s enjoy together!●
のりちゃん主催
社会人芸術鑑賞サークル(Club of ART)
https://tunagate.com/circle/23198