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美術⑨ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道 国立新美術館

下書きばかりしてUPできてない日記・・・

 

美術⑨ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道 国立新美術館

 

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  • 概要●

展覧会URL:https://artexhibition.jp/wienmodern2019/

 

  • 個人的に好きだった作品●

1位 マリア・テレジア(1-2-3)
    ⇒気品があって素敵だった!

2位 皇后エリーザベト(3-1-12)
   ⇒気品があって素敵だった!そしてかわいい・・エリ―ザベト。

3位 真夏の夜の夢( 3-1-17) ハンス・マカルト作
   ⇒幻想的だけど品があり好きな作品だった。

4位 クリムトと描かれた女性たち
   ⇒新しい芸術を生み出すために挑戦している威力を感じるものばかりだった。

5位 ルドルフ・ファン・アルトの水彩画(2-5全体)
   ⇒水彩画に見えない・・・油性画か・・こんな絵もあるんだな!

 

  • 面白かったところベスト●

1位 啓蒙主義が世紀末芸術に与えた影響

1章でマリア・テレジアから始まる啓蒙主義(慣習やしきたりにとらわれず革新を求める)の動きを受け⇒その自由な精神に魅了されて知識人が集まる⇒徐々にウィーンの芸術が華やいでいく…。この流れを知れたのが面白かった。 思想が環境に影響を与え、環境が芸術に影響を与えていく様を絵画を通しながら知れるのはとても楽しかった!(閉塞的だったウィーンの時代の絵画もあり、イメージしやすかった。)

 

2位 ナポレオン侵略を乗り越えた後の風土による芸術の土壌づくり

ナポレオンの侵略を乗り越えたウィーン、その後、都市化と政治的になっていく。その中で市民たちが反発として、趣味や生活の中にささいな美を見出し私的領域を確立しようとしていく。この時代に起きたことが、ウィーンモダンの『生活すべてを美で包む』という思想の種となっていったという流れがよく見てとれて興味深かった。

背景を知ると、一つ一つの食器が、ウィーンの人たちの中で大切な色を補っていたことを感じて生活感に溶け込める展開になっているのが面白かった。

 

+私的領域と美の関係

この歴史を知って思ったことは、私的領域を確立するために『芸術が必要』と繋がるところに人間の面白みを感じた。

芸術はユーモアのように必要不可欠な『人間的余白』のように感じる。

人はルールだけでは生きて行けない、でもなんで人は芸術を求めるのか。なぜ必要なんだろうと考えるのが楽しかった。

もしかしたら、心の動きを確保するもの(余白)が芸術なのかもしれない。

 

3位 個人的な実験。ウィーン展を右脳から左脳の流れで展示を見てみた。

“美術⑤ 『左脳と右脳で楽しむ日本の美』サントリー美術館”で学んだことを参考に、

  • ① 最初に情報を何も入れずに、見た印象のままを作品を見る(右脳)
  • ② その後、情報を読みながら展示を見ていき、いいなと思う絵の印象がどう変わっていくか見ていく(左脳)

といった展開で絵を見てみた。

 

すると、①のときにいいと思った作品は②の情報が入ろうが入らなかろうが、理由はわからないが変わらない「いい」という評価だったのに対して、

①のときに「いい」と感じなかった絵が歴史的背景をしながら見ていくと、「いい」と思える作品が圧倒的に増えていった。

この現象を考察すると、情報によってその絵が良いとして生まれた環境を知り、よりよく絵を見るための環境のイメージの補足がされたことでいいと感じることができたように思った。

情報は人に『イメージの補足』として意味があるのかもしれない。

 

  • 余談●

ボイスレコーダーは結構展示内容に書かれていることが8割ぐらいの内容だった。

・期待していた城田優さんのボイスが実は結構活舌があまりよくないことを知って、ミュージカルとは違うんだなとびっくりした。(ナレーションの人の語りのほうが多かったのはそのためか)

 

 

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