芸術⑲ リヒテンシュタイン候爵家の至宝展 @渋谷bunkamura ミュージアム
『リヒテンシュタイン候爵家の至宝展』を一人で見に行ってきました!
スイスとオーストリアの間にあり、侯爵が国名になっているリヒテンシュタイン。
リヒテンシュタイン家のコレクション展、これは素晴らしかったです!
●展示会URL●
https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/19_liechtenstein/
●展示の流れ●
第一章 リヒテンシュタイン侯爵家の歴史と貴族の生活(肖像画の陳列)
第二章 宗教画
第三章 神話画・歴史画
第四章 陶器―西洋と東洋の出会いー
第五章 ウィーンの陶器製作所
第六章 風景画
第七章 花の静物画
●私のBest3●
1位:肖像画が心地よい!
ハプスブルグ展(https://bn-tyconist.hatenablog.com/entry/2019/12/11/214312)
でいろいろ無機質だなんだ言い過ぎたんですけど(すみません)
この肖像画はなんかいい。権威的な誇張を感じない。対象の豊かさがゆったりと伝わってくる感じで、個人的には温かいと感じる肖像画ばかりで、肖像画の見方が変わりました。
私はこっちのコレクションのほうが好きです!
さすが代々財産を芸術と領地売買に使ってきた一族…。
2位:和×西洋の陶器が最高!!!!
日本の有田焼に西洋の金の取っ手をつけたりなどなかなかお目にかかれない融合を見ることができて興味深かった。私は好きでした! 中国とのコラボの作品55番・・・素敵だった。
3位:宗教画が思わず信じそうになる。
展示解説にもありましたが、宗教画の役目は『聖書に書かれた内容の証明』『信仰心を呼び起こすこと』。
まさしくあまりの美しさと必然性にするっと信じてしまいそうになりました。
こんな素敵な宗教画ならもっともっと見ていきたいです。
ただあまりに素敵な宗教画でもリビングに飾りたいと思わないのはなぜだろうと疑問に思ったとき、ある絵が「この絵は教会の祭壇に飾られていて」とあり、
そうだ!宗教画はやっぱり教会が似合うよね!!最高よね!!
と改めて思いました。
🌸おまけDE賞🌸
・顧客が市民に移行していくことで、宗教画から風景画に注目が代わっていったというのが興味深かった。
・市民化以降の花の絵がひたすら半端ない。
・絵がのっぺりしている。それが何とも言えず新鮮。
・食器が多めに見れるのも楽しかった。
さて、今回の展示はどの作品も素晴らしく、宮廷にいる気分になりました。
宗教画の適材適所についても学びましたが、こういう素晴らしい絵はおしゃれな場所や美術館でみたいです(自宅よりは)
異空間に行ける喜び。
最後にリヒテンシュタイン侯爵家の大きな家訓を。
『珍しいもので、よいもの、かつ美しく上品な事物にお金を費やすことは永遠かつ偉大で最大の記念となろう』
- Let’s enjoy together!●
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